<< 工程1 >>
石碑の基礎部をバールでこじ上げて地面の様子を確認する作業員。
石碑が地面と接している部分に何らかの加工が施されていないか、そっと基礎部にバールとショーレンを差し込み確認します。石碑の基礎部分となっている台座の石がそのまま地面に設置しているだけであることが分かりました。
また、句碑の丸石と台座の丸石が単純にモルタルで接着されているだけならば、移動の衝撃で剥がれる怖れがあります。一度剥がれると、元の形に修復することが困難になる場合があるので、句碑と台座が分離しないように注意しました。
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<< 工程2 >>
移動の方法を考えました。危惧するように句碑が分離すると良くないので、もっとも衝撃が少なくなる方法を選ぶようにしました。
その結果、石碑の基礎部にナイロンスリングベルトをかけて、ゆっくり、ゆっくり、重機で引っ張る方法を選びました。別の台座に乗せ替えて移動させる方法など検討しましたが、つり上げる際、傾いて石碑が分離する危険性があるので、なるべく石碑の水平を保った状態で移動させるように考慮しました。
幸い、集会所の庭は砂地でしたので台座の滑りも良く、重機で慎重に引っ張ると地面に大きな傷を付けることもなく移動できました。 |